GDIグループダイナミックス研究所自分の中にもう一人の力持ちがいる

女性管理職の育休の過ごし方を考える

 

女性管理職が育休中なのにもかかわらず、職場からの電話対応にウンザリしてしまうという話をよく耳にします。また自分自身でも現場が気がかりで、一日に何度も職場に連絡を入れてしまう事もよくあることとして、聞きます。仕事に対して気がかりを感じ、十分に休めていない場合、心身の健康を保ちながら、仕事への不安を和らげるためには、過ごし方を意識的に工夫することが大切です。いくつかのポイントを意識することで、より安心して育休期間を過ごせるようになるでしょう。

まずはじめに 「休むこと」を自分に許す意識を持つことが重要です。育休は本来、「休み」ではなく、赤ちゃんの世話と自分自身の回復のための大切な期間です。仕事を一時的に離れることに罪悪感を感じる必要はありません。「今は育児が最優先」という意識を持ち、育児の時間に集中することが大切です。完璧を求めず、「できる範囲で頑張れば十分」という自己肯定感を意識しましょう。

また、 仕事の不安を整理することが必要です。漠然とした仕事の不安は、具体的に書き出すことで整理できます。「復帰後のプロジェクトの引き継ぎは?」「評価への影響は?」など、具体的な不安を書き出し、優先順位をつけてみると、何が本当に気がかりなのかが明確になるものです。気がかりがある場合は、信頼できる同僚や上司に相談し、定期的に状況を確認できる環境を整えるのも必要かもしれません。

 

 

しかし、完全に仕事から離れることが不安な場合は、無理のない範囲で職場とつながりを保つのも効果的です。例えば、月1回程度のオンラインミーティングに参加したり、メルマガや社内報をチェックしたりすることで、復帰後のギャップを減らせます。ただし、頻繁に関わりすぎると育休の目的を損なうため、バランスを大切にしましょう。

さらに夫やパートナー、周囲の協力を得ることもとても有効です。夫やパートナーに家事や育児のサポートを積極的にお願いし、自分が一人で抱え込まないようにしましょう。信頼できる家族や友人、場合によっては家事代行やベビーシッターの活用も検討し、身体的・精神的負担を軽減する事も場合によっては必要かもしれません。

 

そして、自分自身のための時間を確保してください。赤ちゃんのお世話に追われる日々の中でも、短時間で構わないので自分のための時間を作ることが重要です。例えば、好きな音楽を聴いたり、短時間の読書やストレッチをするなど、リラックスできる時間を意識的に確保しましょう。

最後に長期的視点を持つことをお勧めします。育休期間は人生の中で限られた貴重な時間です。仕事から一時的に離れることで、長いキャリアの中で新しい視点が生まれることも少なくありません。「今の経験が将来の糧になる」と前向きに捉え、復帰後にさらに成長できる自分を信じることが大切です。育休中は、育児と自分自身の健康を最優先にしながら、仕事の不安を上手にコントロールする意識を持つことが、心身のバランスを保つために大切です。

 
 
 

 

 

 

   

   

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