GDIグループダイナミックス研究所自分の中にもう一人の力持ちがいる

ジェームズ・アレン著『As a Man Thinketh』とキャリアデザイン

 

ジェームズ・アレンの『As a Man Thinketh』における「思考が運命を決定づける」という思想は、AIA(Adventures in Attitudes)の研修プログラムと深い関係があります。特に、キャリア自律の観点から見ると、AIAが参加者に促す「内的意欲の喚起」や「意識変革」のプロセスは、アレンの哲学を具体的な行動に結びつけています。

アレンは、「人は思考の産物であり、自らの人生の責任を負うべきである」と述べています。この考えは、AIAで強調される「自己責任」や「自己評価」といったテーマに通じます。

 

 

キャリア自律の観点では、自己の考え方や態度を見直し、自らの意思で目標を設定し行動を起こすことが重要です。AIAでは、「未来設計」や「人生目標」などのユニットを通じて、参加者が自分自身のキャリアを主体的に設計する力を養います。これにより、個人は単に与えられた役割をこなすだけでなく、キャリア全体を見据えた能動的な取り組みが可能になります。さらに、AIAの研修効果である「積極的な心構えの形成」や「創造思考への転換」は、アレンが説く「ポジティブな思考が未来を創造する」という主張と一致します。

 

 

「人は考えたとおりの人間になる」

ジェームズ・アレン:著

柳平 彬:訳

 

 

 

AIAでは、参加者が自身の感情や考え方のクセを認識し、それをポジティブで建設的な方向に変える手助けをします。これは、キャリア自律における困難な状況に対する適応力や柔軟性の向上に直結します。

また、AIAが重視する「内発的動機づけ」は、アレンが提唱する「内なる力の活用」とも深く結びついています。キャリア自律には、自らの目標や価値観に基づいて行動を選択する能力が不可欠であり、AIAの「やる気の秘密」や「新しい人生への旅立ち」といったユニットは、この能力を高める具体的な手法を提供します。

AIAの相互啓発型の学習方法により、参加者は他者との交流を通じて多様な視点を得るだけでなく、自らの課題解決能力を高めます。これにより、アレンが説く「自らの運命を切り開く力」がキャリア自律の中で実践され、職場での熱意や問題解決能力の向上、さらにリーダーシップ発揮にもつながります。したがって、AIAは『As a Man Thinketh』の哲学をキャリア自律に結びつけ、個人と組織双方にとって価値ある結果を生み出す研修プログラムといえます。