GDIグループダイナミックス研究所自分の中にもう一人の力持ちがいる

女性管理職研修とPBR(株価純資産倍率)

 

女性管理職や女性リーダーの育成は、企業の非財務指標や企業価値に大きな影響を与えるだけでなく、PBR(株価純資産倍率)にも影響を及ぼすといわれます。しかもその影響力の大きさは、長期的な視点で観察すれば、計り知れないほど絶大なはずです。女性管理職や女性リーダーの育成は、ESG(環境・社会・ガバナンス)指標における「S(社会)」と「G(ガバナンス)」の分野において重要な役割を果たします。

 

 

ジェンダー平等やダイバーシティ推進は、ESG評価の向上につながり、これが企業の持続可能性や信頼性を示す指標として投資家から注目されるわけです。ESGに優れた企業は、投資対象として評価が高まり、PBRの上昇をもたらすことでしょう。多様な視点を持つ女性リーダーの登用は、組織内の創造性を高め、意思決定の質を向上させます。このようなダイバーシティの向上は、新たな事業機会の創出やリスク管理能力の強化に寄与します。これにより、中長期的に安定した収益基盤が構築され、ここでも企業価値が向上します。投資家はこうした成長のポテンシャルを評価します。

 

女性管理職の増加は、企業が社会的責任を果たし、ジェンダー平等やインクルージョンを推進する姿勢を示す明確なメッセージとなります。このような企業の姿勢は、顧客や投資家、地域社会からの信頼を得ることに直結します。信頼性が高まることで企業ブランドが向上し、結果的に株価の評価を押し上げる一因となるわけです。

また、近年多くの投資家がESG投資を重視しており、女性リーダーや女性管理職の育成や登用に積極的な企業に対しての評価が高まることでしょう。特に、ジェンダー平等は国際基準でも重要視されており、女性管理職の比率が高い企業は、こうしたグローバル基準を満たす企業として注目を集めます。

さらに、長期的視点での財務的成果への影響も少なくありません。女性管理職の育成は短期的な成果ではなく、中長期的な企業成長を支える要因です。多様性の高い経営陣は、不確実性の高い環境において持続可能な戦略を生み出す能力が高いとされるわけです。こうした企業の長期的な安定成長を見越し、投資家は将来価値を高く見積もります。

女性管理職や女性リーダーの育成は、非財務指標を向上させるだけでなく、企業の長期的な成長力や投資家からの評価を高める重要な要素となります。その結果、企業価値の向上やPBRの上昇に大きく寄与するのです。

 

 

 

 

   

   

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