GDIグループダイナミックス研究所自分の中にもう一人の力持ちがいる

二コマコス倫理学と女性管理職のモチベーション研修

 

アリストテレスが『ニコマコス倫理学』の中で述べる「習慣の重要性」は、女性管理職や女性リーダーの育成においても、またその研修やセミナーの内容を検討する上でも、非常に参考になると考えられます。それは、「習慣」が個人の性格や能力を形成し、リーダーとしての資質を高めるために重要であるからです。

アリストテレスは「徳(アレテー)は自然に備わるものではなく、習慣によって形成される」と述べています。つまり、卓越した能力やリーダーシップは、一度の行動ではなく、日々の行動を繰り返すことによって身につくものだと言っています。これを女性管理職育成に当てはめると、リーダーとして求められる判断力や責任感、共感力などのスキルも、特別な才能ではなく、意識的な行動の積み重ねによって磨かれるといえるのです。研修ではこの「習慣の力」を理解し、日々の業務や意思決定の中で実践することの重要性を体験することができます。

 

また、アリストテレスが提唱する「中庸(メソテース)」の概念も、リーダーシップの育成において非常に有益です。中庸とは、過剰と不足の中間にある最適な行動を選ぶことを指します。女性管理職や女性リーダーには、組織を率いるために強いリーダーシップを求められる一方で、過剰な支配的態度や過剰な柔軟性を避け、適切なバランスを取る必要があります。この中庸を意識することで、リーダーシップのスタイルを確立させ、組織内で信頼を得ることができるのです。さらに、アリストテレスは若いうちからの教育や環境の影響を重視しました。同様に、女性が管理職や女性リーダーとしての役割を効果的に果たすためには、日常的にリーダーシップを実践し、正しいフィードバックを受ける環境が不可欠です。

 

 

研修においては、ロールプレイや実践的な課題を通じて成功体験を積み重ねる場を提供することで、参加者が自信を持って行動できるようになります。アリストテレスの「卓越性の習慣」は、女性管理職育成においてリーダーシップを長期的に育むうえでの基本的な原則として活用できます。リーダーとしての資質は一日にしてならず、習慣を通じて身につくものであるという考えは、研修の指針となるでしょう。「AIA・心の冒険」研修プログラムは、まさに卓越性を生む習慣を身につけるためのセミナーです。習慣を身につけるための忍耐力や無理なく実行できる心構えを育む研修プログラムです。

 

 

 

 

   

   

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