「プラグマティズム」の著者であるウィリアム・ジェームズの言葉に「大切なのは、解釈ではなく、そこに価値があると信じる事である」があります。女性リーダーや女性管理職のリーダーシップ向上を考える上で大いにヒントになる言葉だと言えるでしょう。これは、「何かをどう考えるか、どう評価されるか」よりも、「自分がその役割や行動の結果に価値を見出し、信念を持ち実行すること」が重要であるということでしょう。それではまず、自信を持ち行動することの重要性から考えてみましょう。
リーダーとして何をするべきかを考え込むことよりも、行動そのものが価値を生むというジェームズの哲学は、女性リーダーや女性管理職のリーダーシップに影響を持たせることができるでしょう。たとえ完璧な準備ができていなくても、「この行動がチームや組織にとって価値がある」と信じて踏み出すことで、現実にポジティブな影響を生む可能性があります。自ら信じた価値を実現することで、周囲もそのリーダーの信念に共感し、支持を広げていくことが可能になるのではないでしょうか。
また、女性リーダーが直面する課題の一つは、性別に基づく偏見や期待です。しかし、ジェームズの言葉は、「その役割や行動が性別に関係なく価値があると信じること」の重要性を教えてくれているように感じます。「女性だから」ではなく、「そのリーダーシップが組織にとって必要で有益である」という価値観を提示し、それを信じて行動することで、性別の枠を超えたリーダー像を確立できるのです。
最後に信念がもたらす影響力についても考えたいと思います。リーダーとしての信念は、周囲の人々に伝播し、影響を与える力があります。ジェームズの言葉が示すように、「価値があると信じること」が、他者を動かし、共感を生む鍵となります。女性リーダーが自らのビジョンや行動の価値を信じることで、「私達の行動には価値があるんだ」と、チーム全体の士気や方向性にポジティブな影響を与えることができるのです。以上のように、ジェームズの哲学は、女性リーダーや女性管理職が抱える不安や偏見を乗り越え、自信を持ち、行動を通じてリーダーシップを高めるための重要なヒントがあると言えるでしょう。
「AIA・心の冒険」研修プログラムは、様々な企業様が女性活躍を推進する上での女性リーダーや女性管理職のためのリーダーシップ研修に採用していただいています。また、グループダイナミックス研究所は企業や組織の活性化のための様々なセミナーや人材育成研修を提供しています。