GDIグループダイナミックス研究所自分の中にもう一人の力持ちがいる

志学のすすめ 志とは何か ➀ ② ③ 3部作

  

柳平 彬(編) 

発心社

販売価格(税込): 5,500 円 (3冊セット価格)

 

ドイツの社会学者、テンニエス(1855~1936)は、地縁・血縁に基づく精神的な絆による中世の“本質意志”の伝統的共同体である“ゲマインシャフト”(共同社会)の結合体制が解体されていく中で、それに代って、“選択意志”による“交換”に基づく近代の“ゲゼルシャフト”(利益体制)の結合体制が登場してくる西欧の歴史の歩みを明らかにして、両体制を統合して、全体性を回復する新しい体制が、人類社会の将来の課題となるだろうとした。

しかし、その解答は、明らかにならないまま、第二次大戦をへて、世界は米ソ二超大国の対決へと突入し、この問題は、依然人類の宿題として残されてしまったのである。

それまで、西洋の歴史の視点からのみ考えられてきた問題を、冷戦構造の崩壊した今こそ、東洋思想の立場から再考してみるべき時がやってきたのではないだろうか。

そこに、“志学”構築の道があると考える。ここで言う志学とは21世紀の新しい人類社会の地平を拓く“志”とは何かをさぐる学問のことである。この三部作は、そのためのガイド・ラインを試みたものである。