柳平 彬(編)
発心社
販売価格(税込): 2,200 円
欧米には、東洋と共通する「徳」の観念はあっても、「道徳」に相当する観念は存在しない。「道徳」に該当する単語はないのである。一語をもって「志」を表す言葉がないのも、このことと関連している。これまで、洋の東西の思想の異同を追及する「比較思想史」では、このような問題をまったく見過ごしてきた。しかし、この点では、「愛」と「志」との関連を考えるうえで無視できない問題としてとらえる。明治維新の回天の大事業を推進したのも、若き志士たちであった。このさい「志」とはいったい何かを各分野における人物の具体的事例をとりあげながら、再考してみる作業を通じて、精神面から崩壊しつつある日本の将来の新しい展望を拓くよりどころを築いていこうとういのが本書の意図である。
◇目次
序章 事例研究のための予備知識
1章 前進力
2章 勇気
3章 好奇心
4章 集中力
5章 忍耐力
6章 創造力
7章 決断力
8章 自身
9章 熱意
10章 信念
11章 信頼